涙とその後

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時任和彦。 俺の不良時代の仲間で今は良き?友人。 因みに不良だったくせに教師。 「お前、一々俺の家に来るんじゃねぇ。てか、学校行け。馬鹿教師」 「酷い!……で、何作ってんの?いつも低血圧で俺の作らすくせに」 そう、俺は低血圧。 朝、面倒で作る気もしない俺は普段即席ゼリーで済ませるが、カズが勝手に作る時は食う。 のだが、俺は今日から広樹がいるから作る。 「…甥を引き取った」 「甥…って、お前の甥ってヒロの事か?大きくなったんだろうな?高校生くらいだっけ?」 「質問してくるな。てか、余り広樹に向かって勢いよく突っかかるなよ。あいつ、今……」 人間不信になりかけている、と言おうとした時寝室からガチャッと音が聞こえた。 そこからは目を擦りながらキョロキョロと周りを見渡す広樹。 「広樹、起きちゃったのか?」 「…真人さ……。………誰ですか?」 やっぱりなるよな。 仕方ないけれど。 「覚えてないかもしれないな。まぁ、無視しろ」 「え?酷くね!?」 「広樹、体温計。熱下がったか確かめろ。今、軽い飯作るから」 「……うん」 カズを警戒しながら遠回りするようにリビングに置いてあるソファに座り体温計をやる。 その光景を見て、俺は確認後カズを見た。 泣きそうな顔になってるし。 「仕方ねぇだろ。2~3歳の頃だ。覚えてるわけない」  
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