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「広樹」
「!」
ハッとして真人さんを見る。
今、俺……嫌な感情だけになっていた。
「ご、めんなさい」
「何で、謝るんだよ。ほら、買い物行こう」
「うん」
俺、嫌な奴だ。
不良を一括りにして、否定して。
今は違うけど、真人さん達もそのジャンルの人間だったのに。
あの人達は、2人の後輩なのに。
「真人さん、カズさん」
「ん?」
「どした?ヒロ」
「真人さん達に信者っている?不良で……その人の為なら何でもやるって」
怖い。
真人さん達が命令してないにしても信者はその人に不釣り合いの人を傷つける。
また、あの状態になったとしたら、
「…いるっちゃいる」
「っ」
やっぱり……
「でも、お前の知っている奴らとは違う」
「え?」
「俺らのチームって憧れとか確かにあるけど、そんな弱いもの虐めるとか、勝手に合う合わないなんて決め付けない。憧れている人がその人間を友達と言えば友達って認めるって感じ。まぁ、喧嘩とかは一緒になって喧嘩するけど、基本ひとりひとり自由な感じだ」
「?」
「とにかく、俺らが広樹と居ても平気。何もない。あるとすれば好奇心で見てくる奴らだけってこと。"フェニックス"は自由主義な所だから」
「と言うか、誤解されやすいだけでフレンドリーでいい奴らばっかだよな」
「馬鹿だけどな」
そう、なんだ……と、貶したり誉めたりする二人を見つける。
"フェニックス"って少し聞いたことあるけど、ここの区のNO.1じゃなかったか?
……あれ
「2人は、フェニックスってところの出身なの?」
「あぁ。そうだが?」
へ、へぇ……
ビックリなんだけど。
「まぁ、あれだ。下っ端あたりはその辺分かっていない馬鹿が多いけど、他は平気だから。でも、もし何かされたら正直に俺らに言え」
「俺らがヒロを守るからな」
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