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「ちょっ!!ナニ!?椿さん!ホントにこれで行くの?」
ここまで、至って冷静だった夜鷹が初めて狼狽した。
その顔に、椿はプッと吹き出す。
「そうよ。外見はボロくても中身は機械チックだと思ってた?」
「う…うん」
夜鷹はキョロキョロと辺りを見回した。
しかし、これで時空を飛ぶのよ!!と思われるナニか機械的なモノは見当たらない。
ただの古臭いバスの中に、気になるものはあったけれど…
その、気になるものの山に、ちょこんと腰かけた椿は
「この単3電池と私たちの腐った妄想力があれば行けちゃうの」
と、言った。
「怖くて聞けなかったんだけど、やっぱりこの大量の電池で行くんだね…幕末へ…」
「大丈夫大丈夫!これで何度も行って帰ってきてるんだから」
「僕…椿さんを信じてるからね」
「どんと任せて!!それじゃあ幕末目指して行くわよ!!!」
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