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「なんでここにいるの...?」
正直泣きたい気分だった。だって...
「沖田さんがわがままだからですよ」
だっ...て..?
「は?」
「沖田さんが我が儘で、隊のものに示しがつかないからって、近藤さんと土方さんが呼んでくださったんです」
「いろんな人に迷惑をかけているらしいじゃないですか」
まぁ確かに言っていることは合っている。
僕は最近毎日に味気がなくて、
つい回りを困らせてしまっていた
「皆さん手を焼いているようで...なので僕があなたの小姓になるんです、僕なら隊士や今まで沖田さんのせいで辞めた小姓とは違ってはっきり物言えますからね。」
「...え?」
「あ、でも僕が女だ、っていうのは内緒です。幸い沖田さんがつけてくれた名前なら男と名乗っても自然なので。あ、他の隊長達にはもう挨拶してありますよ、ただ、もしばれたらそれこそ隊のものに示しがつきませんからね」
小姓に...?夜桜が?
僕の小姓になるって?
僕はそもそも彼女の
新撰組への入隊を許さない。
あの時どんな思いで残してきたか。
近藤さんはまだしも土方さんがわからないわけがないんだ
「ごめん、ちょっとここで待っててくれる?」
「はい...」
そして僕は向かった。
あの人の所に。
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