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「嘗めてるんですか?」
出てきたのは想像もしなかった言葉。
「...は?」
驚きのあまり先程まで見れなかった顔を
つい見てしまった
なんだか恥ずかしくてまたすぐに
目をそらす
「別に沖田さんが人斬りになろうと嫌いになんかなれませんよ」
「......」
「僕は幼いときにもっと醜い女たちを見てきたんですから。」
本当にそう思っているのだろうか
夜桜は昔から正義感が強く、
曲がったことが嫌いな質で
悪を見ては腹をたて、泣いていた
そんな夜桜が僕のことを本当に許せるのだろうか
「それに、きっと沖田さんに斬られた人たちは斬られるだけの事をしてきた人たちなんでしょう?正義として、少し手荒だけど、刀を振るい続けたのでしょう?」
「......!!」
嬉しかった、夜桜が離れていても
僕がどんな思いで刀を振るっていたかを分かっていてくれたから。
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