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「でも...よかった」
「え?」
何がよかったのか意味がわからず、聞き返すと
思わぬ返事が帰ってきた。
「嫌われてるんじゃないかって思ってたんです」
もちろん僕は夜桜のことを毛頭も嫌っていない。
それになぜかそう思われていたのが悲しくて腹が立った。
「なんで?」
「あ....いやその、文をだすねって言ってくれたのに、くれなかったから...」
「あ....」
確かに僕は言った、江戸を出てくるとき、
『不安?だったら、僕文を書くから』
そう言った、
『ありがとうそうちゃん、待ってるよ』
僕の文を待っていてくれたのかな、
そしたら、送らなかった僕は...最低だ
「ここへも呼んでくれなくて、嫌われてるのかなって....」
「違う!!」
僕は君を一人にしたかった訳じゃない。
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