花と水

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「もうそろそろ解決したんじゃねえか? 怒鳴り声も聞こえないしな、」 ため息混じりに土方さんが言った、 二人はまだ近藤さんの部屋にいた 「ふむ...だといいが、」 「あいつらはやっぱ一緒にいねえとな」 あの二人は近藤さんのとこにいたとき、 いっつも一緒で、 ってよりは総司のけつに夜桜が引っ付いてたって感じか、 まぁとにかく、凄く仲が良かった。 特に夜桜は助けてくれた総司が大好きだったんだろう、 それはあいつの口調や一人称からも読み取れる。 いま、夜桜が敬語を使っているからこそ、そうでもないが昔は口調までが一緒で、 性格も似ているとこもあるかも知れねえな、 好きなやつに盲目になるところとか、あいつ等はそっくりだと思う。 夜桜が自分のこと僕っていうのは総司の真似だと、ある時夜桜がこっそり教えてくれた。 そんなこと言われなくても、皆解っているが 夜桜は総司が大好きで大好きで仕方がないのだろう、きっと今でも。 そして何より、あいつは総司に命の恩人としての恩も感じてる。 それが2人の間の壁にならなければいいが... 総司も、あまり表には出そうとしないが きっとあいつを拾っていたときから惚れていた。 他人には判らずとも一緒に過ごしてきた特に俺にはすぐわかる。 とにかくあいつ等は一緒にいなくてはならない。 俺はそう思う。
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