花と水

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「男にそのようなことを言われても困る」 「じゃあ女の子に言われるなら困らないの?意外だなぁ」 「なッ!!お、俺は一般論を述べただけだ」 そうかなぁ?なんて言って クスクス笑っていると、 さっきより幾分低くなった 一くんの声が聞こえた 「俺は所用がある、失礼する、」 声が低くなったのは機嫌が悪くなった証拠である。 並の隊士ならここで怖がるのだろうが 僕は違う。 「そんなに拗ねないでよ」 一くんの肩がぴくりと跳ねた。 それを僕は見逃さなかった。 一くんの姿が見えなくなった所で、 自室へと歩を進める。
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