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二次会のレストランに向かう。
出席せずに帰ろうと思ったけど、何となく…。
そこに到着すると、
腕組みした成瀬さんがいて、
「ちょっとこっちこい。」
睨みを利かせて言われた。
こんな顔初めて見たし、感情を押し殺した声も初めて。
店の裏側の死角の部分で立ち止まり、
間違っても告白なんて雰囲気じゃない。
少し日が陰り、心地いい風が通り抜けても、
私たち二人にある重苦しい空気までは吹き飛ばしてくれなかった。
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