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列席したみんなが両脇を囲みながらフラワーシャワーをして板谷さんと神林さんが間を通っていく。 この時に課長は、私の正面側に陣取り、式場スタッフから手渡された花びらを大きな掌に載せて二人が来るのを待ち構えていた。 隣りにいる三上さんも相場さんも… 「あれ?ことちゃんは?」 課長に聞くと、 「ガキが熱出したみたい。急に連絡が入ったから…。」 そう言って嘘をつき、 「それじゃ仕方ないですね…」ってさっきの状況を知らない二人が納得したのを確認すると 「準備してあるか?」 課長はいたずらをする前の子どもみたいなワクワクした顔をして二人に声を掛けていた。
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