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「板谷さん…神林さん…ご結婚おめでとうございます。」 そこで一旦区切った課長は、咳払いをしてまた便箋に目を落とす。 「私が技研に配属されたばかりの頃…鬼の巣窟の中、一人オアシスのような板谷さんが、 隣りの設計の美人さんと付き合い始めるまでは…本当に…本当に長い年月がかかりましたね。 長い年月を掛け温めてきた二人の気持ちがこうして身を結び、この喜ばしい席に…参列でき、本当に嬉しく感じます。 本当におめでとうございます。」 そのまま読んでいるけど、参列してないじゃん…って突っ込み入れたくなる。 って、アタシのせいだった…。やばっ
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