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追いかけると、課長は壁に体を預け、 ボソボソと話をしている。 「大丈夫なのか?」 話している様子は奥さんみたいでホッとする。 「あ。。。もう良いから…美晴さんか川口先生に代われって。いるんだろ?傍に…」 いつもよりも数段荒い口調にヒヤッとする。 まさか私が奥さん落としました…って言ったら殺されるかも知れない。 「あ…スミマセン。で?」 「あ…え?あぁ…はい。」 「スミマセン。終わり次第行きます。よろしくお願いします。」 課長の電話の向こう側の声が聞こえないから独り言みたいなのを聞くしかなかった。
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