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10分くらいしたら成瀬さんが戻ってきて
「課長…携帯、電源落としてるんですか?」
課長の隣に座り話しかけていて、嫌でも耳に入る。
「あぁ…うん。さっき、頼む事は頼んだし、お義父さんに頼んだからこっちに集中するためにね。」
そう言って課長はいつもよりも優しいトーンで話をする。
「今…茜から電話だったんですけど…」
成瀬さんから女性の名まえ…
多分…彼女なんだろう。
「上手く行ってるの?」
課長は話をはぐらかそうとしたのか彼女との付き合いを問いかけている。
「上手く行ってます。
ってか、ことちゃんとこ行ってやってください。
今…入ったそうですよ。」
コソッと後半部分を言った時、声のトーンが落ちる。
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