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私は南山辺高校の授業が終わり、親友の田中千絵と下校していた。
さくらんぼ農園の脇が通学路になっている。
「おーい。美穂。寄って行けょ。」
梯子に乗った。作業服姿の双子の兄『美女姫京吾』(びじょききょうご)がこちらに向かって、手を振っていた。
「美穂。呼んでいるょ。」
「ほっといて、行こう。」
「何でょ。カッコいい人じゃん♪ 」
「そんなバカな!ダサイじゃん!」
「そうかな!?この町で一番カッコいいと思うんだけど…。?」
「千絵は知らないと思うけど…弟の方が断然。イケメンなんだょ♪」
「そうかな?でも双子だから、同じ顔じゃない!?」
「顔は同じでも、物腰が違いすぎる!華麗で綺麗なんだょ♪ 」
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