さくらんぼ

7/8
前へ
/155ページ
次へ
「ただいま~。」 私は玄関に入って、ママに京吾さんからもらった。 佐藤錦の箱を渡した。 「あらまぁ、お礼に行かないと…。」 「私も一緒に行こうか?」 「駄目々、そんな礼儀知らずに、ご子息の御姉様に会わせる訳にいかないね。」 「ふ ん 。」 ママはパパと知り合う前に、美女姫邸でお手伝いさんをしていたのであった。 「あぁー。また、東京に叔母さん呼んでくれないかな? 」 「東京!? そうか歌舞伎だね…。」 私みたいな礼儀知らずが敷居を跨ぐなってか! ママを背中越しに睨み付けた。 ☆☆つづく①
/155ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加