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彼は自他共に認める甘党である。だがスナック菓子などはさすがに控えているのか、部屋には見当たらない。
その代わりにしているものがコーヒーである。
ガスコンロで湯をわかす。コーヒー粉は少な目に。
砂糖を多量にいれ、牛乳を入れる。
そして一服。
なんとまあ料理人らしからぬ有り様である。
彼に夕飯という概念はなく、それを甘いコーヒーと煙草で補う。補えるはずはないのだがすっかり定着してしまい当たり前になってしまった。
一息着くと、なにやらいつもの部屋が俄然散らかって見える。
あぁ、明日は休みだから一先ず片付けよう、と思う。
いつも思うだけなのだが。
気分が優れない。どうせ寝れば治るという単純な発想で布団へ横たわる。
それが最期の後悔になるとも知らずに、、、。
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