致し方ない転生

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 ここは現代からいうパラレルワールド。異世界”リヒテンボーグ”という名らしい。 一瞬どこぞの欧米だよ、とため息とともにどっと疲労感が体を襲った。 なんでも勇者なるものがいる此の世界は、東西南北に国があるそうだ。  北方向には砂漠に囲まれた鉄壁の城を誇る”アーバン”  南には周りに5つ、中央に1つ。合計6つの島々からなる”マドレー”  東へ向かうと大きな”デルシア海峡”を隔てて此の世界最大の領土を誇る中立国家”デルガロイ”  西、現在地は気候風土ともに恵まれた”オプシア”  デルシア海峡はデルガロイとオプシアに挟まれた場所に位置している事から名付けられたそうだ。  そしてこの親子。 イシュタ親子は10歳の娘’リーリ’、42歳の父’ベルゴ’、34歳の母’アウラー’の三人家族で、なんでも母アウラーの一目惚れによる結婚だそうだ。  2時間ほど惚気話に華を咲かせ、嬉々揚々とキッチンへ向かっているアウラー。 34歳には見えないほどの童顔。スレンダーな姿体に思わずゴクリ、と喉が鳴る。  俺に異世界と確信付けた話に魔物の存在、魔法の存在があがる。 ゲームや空想の世界の話だと思っていたのだが実質いるらしく、先ほどのレグリットは肉食の中型魚類、フラメは日本で言う所謂肉牛。だが凶暴性があるため少々危険性があるそうだ。フラメは祝い事があると食卓にのぼるそうだ。 魔物には二種類に分けられ、討伐類には危険ランクというものが、狩猟類には食材指定ランクが存在するらしい。 幅広く魔物と言っても食べられないものがある訳で、食用にならないものが討伐類に当たるそうだ。 強い順からS>A>B>C>D>Eだそうだ。実感がわかないのでその詳しい説明は省いてもらった。 狩猟類の食材指定ランク、、、先ほどの話から俺が気になっていた事だ。 やはりS>A>B>C>D>E>Fとなるらしい。
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