4人が本棚に入れています
本棚に追加
一輝と二美が付き合い始めたのは最近の事。
それまでは同じ高校に通う生徒程度の認識だったのだが、ネトゲで話の合う友人、という事でオフ会をしてみたところ。
「あれ? 君、同じ高校の……」
という流れから色々あって今に至る。
「ねえ一輝、格ゲーしようよお」
「俺は今レベル上げで忙しいんだよ」
蹴られた頭をさすりながら一輝が愚痴をこぼしていると、二美が一輝の隣に座る。
そして、二美はそのままおもむろに手をゲーム機の電源部へと伸ばすのだった。
「待てえ! 分かった、分かったからせめてセーブさせてくれ!!」
「分かれば良いのよ分かれば」
二美はこの上ない笑顔でそう言った。
最初のコメントを投稿しよう!