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体に痛みはない。 死んだんだ、だから痛くないんだ。と解釈した。 少し時間が経ち、目を閉じているんだと気付いた。 気が動転していると自分でもわかった。 ゆっくり、ゆっくりと目を開けた。 すると防衛本能でトラックに向けてあげた腕の先に、トラックが"あった"。 「な‥んで」 時が止まっているのかと思った、が周りの人達がざわついていた。 トラックは止まっていたのだ。 自分は生きていると思った時、涙が溢れてきた。 半分、放心状態になって座り込んでいたら誰かが頭にぽんっと手を置いてきた。 「大丈夫かい?」 黒のコートを羽織った男は言った。 「とりあえず、そこの喫茶店にでも入ろうかな。道路のど真ん中じゃ迷惑だろう?」 高くもない、低くもない声。不気味な感じがした。 コートの男と一緒に喫茶あんどれに入った。
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