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それから1週間が経った。
あの雪の日が嘘のように晴れ渡り、雪もすっかりなくなっていた。
ずっと考えてきたが一人では答えなど見えてくるわけがなかった。
十の事務所は大して遠くない。
(行ってみよう)
凪は十のもとへ向かった。
「あった、これだ」
事務所は目立たない場所にあった。
小さいビルで、入り口はなぜか裏側にあった。
コンコン、
「入ってくださーい」
ドアを開け、中に入った。
「やっと来たね、待ってたよ。」
散らかったデスクの向こうに十は座っていた。
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