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すると、
「……ん、莉子?」
とベッドから晴兄の声がした。
「……はる…に。」
頭がくらくらして、その場から動けないでいると
「莉子!?」
と、すぐ私の隣に来てくれた。
「晴…兄。ごめんなさい、ちょっと頭くらくらして…わっ」
作り笑いを浮かべながら言っていると、ふわっと自分の体が浮いた。
そしてそっとベッドの上に寝かされた。
「馬鹿、昨日酒なんか飲むからだろ。」
そっと私に布団を被せながら晴兄が言う。
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