第9章

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すると、 「……ん、莉子?」 とベッドから晴兄の声がした。 「……はる…に。」 頭がくらくらして、その場から動けないでいると 「莉子!?」 と、すぐ私の隣に来てくれた。 「晴…兄。ごめんなさい、ちょっと頭くらくらして…わっ」 作り笑いを浮かべながら言っていると、ふわっと自分の体が浮いた。 そしてそっとベッドの上に寝かされた。 「馬鹿、昨日酒なんか飲むからだろ。」 そっと私に布団を被せながら晴兄が言う。
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