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「………お酒?」
「やっぱ覚えてないか。」
そう言いながら再び布団に入ってくる晴兄。
そして、大きな欠伸をしながら私を引き寄せた。
「あー、眠…。もう一眠りするか。」
「え…っ。ちょっと晴兄。」
「んー?何?キスでもして欲しい?」
「……っへ?なな何言ってるの!?」
あまりに突然の言葉に少し頭が混乱する。
そんな私を見て晴兄は、ははっと笑った。
「あーあ、いつもの莉子だ。昨日はあんなでれでれだったのに。」
少し笑いを含んだように言い、私の背中に手を回す。
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