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「あら、雛まだだったの?そうねー、私は痛かったかな。でもすぐ慣れるわよ。」
「そっかー。やっぱ痛いのか、うーん…。あ、莉子は?」
そしてこの質問に馬鹿正直に答えてしまって、さっきの雛の発言に至る。
「晴斗さんすごいわね…。」
「莉子大事にされてるーっ!!いいなあ。」
「あら、雛はとしたくないの?」
「ううん。悠斗のことは好きだし、したいって思うんだけどなんか怖くて…。」
しゅんと雛がうつむきながら言う。
「私もわかるかも。怖くてなかなか先に進めないんだよね。」
「莉子~っ。そう!そうなの!」
ばっと私に抱き付いてくる雛。
「……あんまり勿体ぶってると浮気されるわよ。」
雛とじゃれ合っていたら、隣から静かな声が聞こえた。
雛にもそれは聞こえたらしく、動きを止めた。
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