プロローグ

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俺は知らなかったんだ 彼女にどれだけ 支えられ いままで何度も 助けられてきたのに 俺は彼女を支えられなかった いつも彼女が前で 俺を引っ張っていってくれたのに… 『水姫(ミズキ)…』 ピッピッと鳴り響く 心拍数を計る機械 細く青白い右腕に点滴の針が刺さっている 右手首には(いつつけたかは解らないが)刃物で切りつけた跡がくっきり残っていた 俺はそんな彼女をただただベットの横で見守るしか出来なかった… ,
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