9人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は知らなかったんだ
彼女にどれだけ
支えられ
いままで何度も
助けられてきたのに
俺は彼女を支えられなかった
いつも彼女が前で
俺を引っ張っていってくれたのに…
『水姫(ミズキ)…』
ピッピッと鳴り響く
心拍数を計る機械
細く青白い右腕に点滴の針が刺さっている
右手首には(いつつけたかは解らないが)刃物で切りつけた跡がくっきり残っていた
俺はそんな彼女をただただベットの横で見守るしか出来なかった…
,
最初のコメントを投稿しよう!