詠唱にあわんとすること

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下の町 後衛朱 山梨[ちょっと遅いですがどこかで朝食にしましょう。] 宮永[賛成です。] 秋名[じゃ、あそこかな?] 山梨[茶屋ですね。] 宮永[甘いものは久しぶりです。] 女将[あ、いらしっしゃい。] 山梨[団子とお茶を三人前お願いします。] 女将[あいよ。] 宮永[いい天気ですね。] 秋名[そうだな。] 女将[はい、お待ち。] 山梨[ん~♪] 女将[美味しそうにたべるね。あんたたちみない格好だけど上の村来たのかい?] お茶の啜る音[ず~ず] 秋名[ええ。そうです。] 女将[村の人はどうなったか知ってるかい?] 秋名[あ~、実は病で秘鑰さん以外の人は死んでました。] 女将[そうかい。やっぱり噂は本当だったんだね。] 秋名[あ、でもちゃんと村の人の死体は埋葬して、村ももう人が住める環境になってるから大丈夫ですよ。] 女将[そうかい。なら今度華をもって行かないといけないね。] 秋名[知り合いがいたんですか?] 女将[いやね。私の友人があの村にすんでたんですよ。] 秋名[そうなんですか。それとも埋葬した近くの小屋に遺留品が保管されていますから] 女将[なら、早いうちに行ってみるよ。] 秋名[話はかわるんですが、町に詠唱という人がやっている薬屋あると聞いたんですが知らないですか?] 女将[ああ~それなら多分あそこだね。大きな看板が屋根にのってる家だよ。] 秋名[分かりました。ありがとうございます。あと代金です。] 女将[まいど。] 山梨[あ~それ、私の分~] 宮永[ごめん、ごめん、美味しそうにたべてたからつい。] 秋名[はいよ。団子ついでに宮永にも。] 山梨・宮永[いいの?] 秋名[いいのいいの] 女将[仲いいね。仲良し三姉妹だね。そういえばあんたらの事噂で〈薬草学の長・医学の使い・気生の演舞〉それから〈異国の旅人達〉て聞いたけど本当かい?]
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