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白鐘の席決めが凄い事になってるな、女子が奪いあってるよ。
あれ?もう一人の桐咲はどこに?
「あの、初めまして。今日は何も持って来てないんだけど、授業でいる物ってある?」
!?びっくりした、空席のはずの後ろからいきなり喋られたからな。
振り向くと桐咲が少し緊張しながら話しかけてきた。
「今日は使い魔召喚と魔武器作成だからなんにもいらないよ。あと俺の名前はカイトよろしく」
「なんにもいらないのか、良かった~。カイト、ね。俺のことは奏って呼んで。」
「わかった、んじゃ奏って呼ぶな。んで、時に、あの白鐘とはどんな関係なの?たまたま一緒に転入ってわけじゃないでしょ」
「白鐘とは幼なじみというか腐れ縁というか……そんなんだ」
「ふーん、幼なじみねぇ。……助けてあげなくていいのあれ」
個人的にはもう少しあの状態でいてほしいから少し躊躇うが。
「ほっとけばいい、あんなの。そんなどうでもいいことより移動しなくていいのか?もうすぐ予令なりそうだけど」
「何!もうそんな時間か!遅れたらめんどくさいことになるから行くぞ」
言うなり窓から飛び降り始める。
「ちょっ、何してんの」
「こっちの方が近道だからな、なーに身体強化したら問題ない」
「いや、俺は階段でー」
言い終わる前に窓に投げられる奏。
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