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「貴様か、禁止召喚したのは」
そこには、大鎌を携え神聖とは程遠い羽を生やした人型の生物がいた。
は?何で死神が出てきたんだ?それに人型って最上級の死神王じゃねぇか。
「おいおい何してんだよ、桐咲」
「えーと、普通にナイフで傷つけて血をたらしただけですけど」
俺も見ていたが特に変な所はなかった。
「何を冗談言っている。複数の血を使っただろうが」
「……と死神は言ってるぞ桐咲」
「あ~分かりました。多分昔輸血したからですよ」
確かにそれなら普通に血をたらしたら禁止召喚になるわな。
「そういうことは先に言え、面倒だろうが」
「言っとくがそんな言い訳は通用せんぞ」
ですよねー、言い訳にしか聞こえませんよねー。
「……死神って強い?」
「なめるな。我は死神王、死神の中でも最上級だ」
「確かに死神王ともなれば神級の使い魔と変わらん強さだ」
それを聞いた奏はニヤリと笑った。
震えたね、俺は。担任より狂気じみた笑みを浮かべる奴を初めてみたよ。
「俺の使い魔になれ、死神王!」
「断る!」
そういい放ち大鎌を降り下ろす死神王。
……がいつまでたっても奏の首は飛ばない。
奏が拳一つで黙らせたからな。光速で(文字通り)5発ぐらい殴り、今は頭掴んで宙に浮かせてる。あと担任は実力を知ってたのかそうそうに作業に戻ってたな。
「なんだ、弱いな。……で改めて使い魔になってくれるか?」
「はい、分かりました。すみませんでした。」
なんだか死神王が可哀想だな………
「……で契約ってどうやったらできるんだ?」
「我に触れて魔力を流してくれればいい」
さっさと魔力を流して契約を終わらせる奏。
「やった、使い魔ゲット~」
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