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実験室についたが、何やら騒がしいな。
バンッ!
「カイト、ちょうどいいところに来たな。これ捨てといて」
そう言って手渡されたのは、ぐるぐる巻きにされた白鐘。
「別にいいけど、どうしたのこれ」
「鬱陶しかったから」
そんな理由で縛ってやるなよ。
まあ、後で男子の群れに投げ込んでやるけどね。集団リンチに会えばいいんだよこんな奴。
「あと、さっきはごめんな。お前の事考えてなかったよ」
「いや、別にいいよ。化け物なのはわかってるし」
これはヤバい。この状態は非常にまずいぞ。
「いや、だから、本当にごめん。奏は化け物なんかじゃないって」
「そういう意味じゃないんだ。……放課後俺の部屋に来い。カイトには話さしときたいから」
なんだ、なんだ。もしかしてものすごい過去を背負っちゃったりしてるのかー!?
「ていうか、そんな事より早く魔武器作らないか?さっきから楽しみで仕方ないんだが」
化け物云々より魔武器の方が興味あるんだ。
「んじゃ魔石とってくるからまってろ」
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