0:序章

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最近不可思議な事件が頻発しちゃってるんだ。これが。 一週間で原因不明の事件が15件。警察は黙っちゃいないが曰、打つ手がない。らしい 被害者は全員重傷か軽傷、目撃者はなし、傷は引っ掛かれた人から噛みつかれた、殴られた、蹴られたと証言は全てバラバラ。 しかも襲われた場所さえバラバラである。 目撃者なしでなぜ可能なのか。 結局見回りを強化する、くらいしか答えがでなかったらしい。 で、町長に相談してみたところ、意外にも言い伝えを持ち出して刻華には昔から夕暮れから夜明けまでは夜の住人、妖-アヤカシ-が現れるからだ! と言ったらしい。 妖にも何かあったのかもしれないと呟いた後、専門の討伐部隊に委託しておく、ということになった。 オカルトじゃないのそれ!? 所謂ゴーストバスターてきな? とまあ事態が終息するまでは企業や町が一体となって日が暮れるまでには家に帰ることが決定したのだ。 そのお知らせが出た今日、日が暮れてから私は帰路についてしまったのである。 原因は古文書を読んでいたら時間忘れて地下に籠っていたから。 …自業自得だ。
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