第一章

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なんで、僕じゃないの? なんで、あの子なの? 僕は、3年も付き合っていた彼氏に、昨日振られた。 「あの子を、放っとけないんだ。俺が必要なんだって…」 そんなの、僕だって同じなのに。 「お前は、俺がいなくても強いだろ? 小さい頃からお前を知ってるけど、大丈夫だろ」 ねえ、何が大丈夫なの? 本当の僕なんか、知らないくせに。 強くなんかない。 そう、見せ続けただけなんだよ。  
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