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「「ち、遅刻するー!」」
「何度も起こしただろうが!飯抜き、行くぞ!」
「「まってー!鬼ぃー!」」
ある朝、ある一軒家から騒がしい四人の声が響いている。お怒りの青年、バタバタと慌てている少女二人、そして…
「後、一分で用意して下さい。朝ご飯は、お弁当にしていますよ。」
にこやかに微笑む青年の四人だ。
「わーい!蒼真"あおば"と違って漆巴"うるは"は優しい!」
「さすが、うーちゃんだね☆」
少女二人は、微笑んだ青年に抱き付きながら嬉しそうにそう言った。
「何を勘違いしてるんですか?僕は蒼真に言われたから作ったんですよ。当たり前じゃないですか。」
「う、うーちゃん、そういう性格だったね…」
「そうだった…人が苦しむ姿を楽しむタイプだった…」
青年が、先程と同じく微笑むと少女二人は冷や汗をかきながら青年から離れた。そしてお怒り様子の青年に視線を向けるとそこにいたのは、いい加減にしろとでも言いたいのだろう…かなり怒りマークが付いた青年だった。
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