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「馬鹿だ馬鹿だと思っていましたけど、此処まで馬鹿だとは思いませんでしたよ。」
「………うるせぇ」
「必ず勝つ…ですよね?」
漆巴が呆れたように言うと蒼真が面倒そうに答えた。それを確認して微笑みながら言葉を続けた漆巴に蒼真は驚きながらも微笑み、頷いた。
「はぁ…これは応援しなきゃね」
「そうみたいね」
紅杷とヴィアは顔を見合わせ苦笑した。
話が纏まったところに一人の生徒が教室に入ってきた。どうやら授業の関係でリオを呼びに行っていたらしい。その生徒はクラス中に聞こえるように言った。
「おーい、一時間目は例の自習だってよー!」
「「「「「(あぁ…やっぱり…)」」」」」
クラス全員、リオの先程の状態からこうなることはわかっていたらしい。
「自習か…おい、姫。図書館あるか?」
「えぇ…あるけど?」
「案内しろ」
蒼真は本来下手に出なければならないところを偉そうにヴィアに言うと教室を出ようと立ち上がり歩き出した。
「……っ!ちょっと待ちなさい!あ、リゼ一緒に来て!」
ヴィアは数秒あまりにも我が道を行く蒼真に呆気に取られたが、我に返ると一人の少女の腕を掴み紅杷、白覇と共に蒼真を追った。
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