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「動作と殺気じみた視線が多少…不自然でしたので」
「…態度もな。」
ヴィアの言葉に微笑み答える漆巴。それに付け加えたのは蒼真である。
「っ!…初めて見破られました。」
リゼは苦笑しながら話していたが、悔しいのだろう…強く拳を握っていた。
リゼの容姿は、どちらかと言うと童顔で癖っ毛のオレンジがかったセミロングの茶髪で、専属騎士の割には筋肉質でもないので一見少女にしか見えない。
「普通なら気付かねぇだろうな。」
「本当ですか?」
リゼは蒼真の傍まで行き、上目遣いで聞いた。しかし蒼真はリゼに視線を向けずに「あぁ」と短く答えただけだった。そして蒼真は舞藤を呼び出し、魔法に関する本を最低でも10冊持ってくるように命じると舞藤は驚きで数秒固まっていたが、我に返るとすぐに部屋を飛び出した。漆巴、紅杷、白覇の三人も守護獣を呼び出し舞藤の手伝いをするように告げ三匹はすぐに舞藤を追い掛けた。
「……信じていいんですよね?」
ヴィアは、疑うように蒼真に確認した。
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