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「失礼致します。遅くなりました。」
そう言いながら部屋に入ってきたのは、三人の女性と一人の男性だった。
「部屋…間違えてない?」
見知らぬ人物の為、思わず声を掛けるヴィア。
「遅ぇ…何冊持ってきた四聖獣。」
「「「「え?」」」」「あぁ…」
四人に確認しながら苛ついたように言った蒼真の言葉に納得した漆巴と漆巴を除いた紅杷達四人の驚きの声とがハモった。
「一人十冊持ってきました。」
蒼真の言葉に答えたのは最初に入ってきた蒼い髪の大人の女性だった。それを聞いた蒼真は無言で手招きを四聖獣に対しすると蒼い髪の女性は、ビクッと肩を震わせながら恐る恐る蒼真の近くに行く。
「舞藤。人型になれるって言ってなかったよな」
「ご存知かと思いましたので…。」
「だからか…本はそこに置いておけ。」
蒼真は、睨むように蒼い髪…もとい舞藤を見ていたが、納得するものがあったのか怒らず視線を反らした。それにホッとしたように微笑み言われた通り本を置き、一冊蒼真に渡した。
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