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蒼真は本を受け取り舞藤に文字を聞きながら読み進めていく。
「僕にも本、お願い出来ますか?」
「我のっ!ご主人さまー我の読んで♪」
漆巴が突っ立ったままの三人に声を掛けると真っ先にパタパタと足音をたててツインテールの幼女が漆巴の元に走ってきた。漆巴はすぐにそれが椿癒だと気付き、礼を言って名前を呼ぶと椿癒は嬉しそうに微笑んだ。
白髪のショートカットの青年…薊震は白覇に、紅いセミロングの少女…蓮灰は紅杷に近付き、読むのかどうかを聞くと二人とも本は蒼真か漆巴で守護獣の二人は自分の隣にと答えた。
薊震と蓮灰は白覇と紅杷の前の椅子に、椿癒は漆巴の膝の上、舞藤は蒼真の横に座ることとなった。
「ねぇ、アナタ達本当に四聖獣なの?」
ヴィアは近くにいる薊震と蓮灰を見て訊ねる。
「そうと言えばそうなんだろうけど、人間達が勝手にそう呼んでるだけだ。」
「うんうん。ワタシたちただの族長だよ。」
「「「族長!?」」」
薊震が机に肘をつきながら言うと蓮灰が同意するように頷いて答えた。その答えにヴィア、紅杷、白覇が驚き、椿癒を見るとリゼも視線だけ椿癒に向けた。
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