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四人は同じ教室の為、教室に向かった。本来なら遅刻の場合、コソコソ入っていくのだが蒼真の場合は普通にドアを開け、入っていく。
しかし、今日は教室の状態を見て足を止めてしまった。どうなっているのかというと皆、石像にでもなったのかというな感じで固まっていたのだ。今にも動き出しそうなぐらいに不自然な格好で固まっている為、後ろから覗き込んだ紅杷が叫んだ。
「っ…馬鹿か!耳元で叫ぶな!」
「いったーい!だってびっくりしたの!叩かなくたっていいじゃん!」
覗き込んだ時に蒼真の肩に手を乗せていた為、ちょうど高さが耳元になったんだろう。耳を押さえながら蒼真は紅杷を叩いた。
「ね!どうなってんの!?」
蒼真では話にならないだろうと思ったのか紅杷は漆巴に詰め寄った。
「紅杷。今の今で僕にわかると思うんですか?いくら紅杷でもわかりますよね。」
「ご、ゴメン…ナサイ」
漆巴に笑顔で返された紅杷は、怖さのあまり謝った。
「わかればいいです。取り敢えず動いている人を探しましょうか。
……白覇はどうしたんです?」
漆巴は白覇の声がしないことに気付き、訊ねた。
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