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「蒼真。ちゃんと御礼言うんですよ。わざわざ蒼真の為に、時間割いてくれているんですから」
漆巴はにっこりと微笑みながら所々強調しながら蒼真に言うと、蒼真は横目で漆巴を見てからぶっきらぼうにヴィアに礼を言った。
「……………さんきゅ、ヴィア。」
蒼真はヴィアの頭を撫でながらそう言った為、ヴィアは突然のことにボンッと音がしそうなぐらいに顔を真っ赤にし固まってしまった。蒼真はすぐに変化に気付き、声を掛け軽く頬をつねったりしたが反応がなかった為、担ぐように抱えるとリゼに道案内を頼み実習室へと向かった。
実習室に着くと蒼真はヴィアを下ろし、先程より強く頬をつねった。するとヴィアは蒼真の手を払い周りを見渡し、それに蒼真が答える。
「っ~!い、痛いわよ!…あら、ここは?」
「実習室だ。」
蒼真の行動にリゼは焦り出したが、漆巴が制止をかけ蒼真に声を掛ける。
「蒼真、女性なんですから優しく、ですよ」
「あーはいはい。で、どうするんだ。」
蒼真は耳にタコ!と言うかのように漆巴の言葉を聞き流しヴィアとリゼに話を振った。
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