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すると舞藤の嫌な予感が的中したらしく蒼真が舌打ちをした。それを見た紅杷は馬鹿やアホと蒼真にツッコミを入れ、漆巴と白覇も予感はしていたようで苦笑していた。
「……………待って下さい。僕達魔法知りませんよね?」
「「あ…」」
フと思い出したように漆巴が言うと紅杷と白覇がハモった。
「いつも通りでいいだろ」
「氣を武器に乗せて…ですか?」
「あぁ。」
そう言うや否や蒼真は舞藤に向け鉄扇、銀嵐を扇いだ。すると銀嵐から刃のような風の塊が舞藤に向かっていく。
舞藤はそれを避けようとも防ごうともせず、ただ微笑みながら立ち上がった。思わず紅杷は目を瞑り、白覇は漆巴に抱き付いたが、一向に悲鳴や攻撃が当たった音がしない為、二人が恐る恐る舞藤を見るとそこには怪我をしている舞藤ではなく甲冑に身を包み、大きな鉄扇を持った舞藤がいた。
「なんで!?」「どうなったの?」
「今度は見ていて下さいね。」
驚く紅杷と白覇を見て漆巴が声を掛けた。
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