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漆巴は、矢を使わず弓を射った。しかし放ったものは水で出来た矢になり椿癒に直撃した。
紅杷は思わず一瞬目を閉じたが蒼真に肩を叩かれ椿癒を見ると水の矢は椿癒に当たると弾け、水の膜へと変わり椿癒を包んだ。それもすぐにはじけると中から舞藤と同じような甲冑に身を包み大きなハープを持った椿癒が出て来た。
それを見てはしゃぐ白覇と頭がついていかない紅杷。紅杷が色々考えて呟いていると蒼真の有無を言わせない容赦ない一言が紅杷を襲う。
「そういうもんだと思え。早くしろ。」
紅杷は蒼真を睨むが、勝てるはずもなく睨み返され渋々納得した。紅杷と白覇は同時に魔法を打った。紅杷が斧を振ると炎の球が蓮灰へと、白覇が地面に刀を刺すと地面が薊震に直線的に割れていく。するとどちらの攻撃も当たったように見えたが蓮灰は炎に薊震は土に包まれ、すぐに出てきた。
蓮灰は舞藤達と一緒で甲冑のようなものを纏い斧のようだが長く刃の部分が小さいものを持っている。
薊震は舞藤達に比べると甲冑のようなものはないように見えたが、その代わりなのか盾があり武器は長剣だった。
四人とも終わると舞藤が微笑み礼を言った。
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