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「それって…きゃ!」
「あ…」
「え?」「あ゙?」
紅杷が聞き返そうと体勢を変えた瞬間、バランスを崩した。その体勢に漆巴が反応し白覇と蒼真がハモリながら漆巴の視線の先を見た。
すると紅杷は、派手に転けはしなかったものの魔法陣の上に手を置いていた。
その直後、目を開けていれない程の光が魔法陣から溢れ出した。咄嗟に蒼真は白覇を、漆巴は紅杷を引き寄せたが何かに引き込まれる感覚に陥った。
それから数分、やっと光が収まり感覚も戻ったので四人は目を開けた。しかし目の前に広がる光景に唖然とした。何故なら中世に出てくる甲冑に身を包んだ兵士のような方々にぐるりと周りを固められ槍を突きつけられていたのだ。それが一人二人ならまだしも周りが見えない程の大勢で四人は座った状態だった為迫力が凄かった。
「お前達どこから来たんだ!」
四人が周りを見渡していると一人の兵士が出て来た。きっと他の兵士より階級が上なのだろう。何も装飾がついてない甲冑の兵士と比べて、かなり細かい装飾と結構新しめな甲冑で一際目を引くものだった。
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