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「そんなことはどうでもいい!とりあえずこの扉を開けろっ!」
扉の・・・レオの声に反応して扉がガタッと動く。
「え、どうやって・・・」
「お前の持っている鍵があるだろう、それを使え」
「鍵?鍵なんて持ってな・・・あ、もしかして昔じいちゃんに貰った、あの鍵?でもあれはオルゴールの鍵だし、でもあれ以外鍵なんて持ってないし・・・」
ぶつぶつと呟いている華夜を遮り、レオは声を荒げる。
「つべこべ言わず鍵で開けろ!お前の持つ鍵は勇者の鍵。オルゴールの鍵は勇者の鍵の仮の姿だ」
「そ、そうなの!?えっと鍵は確か昼に引き出しにしまったはず・・・」
そう言うと華夜は引き出しから金色に輝く美しい鍵を取り出した。
それを扉の鍵穴に差し込み、慎重に回す。
ガチャンと鍵の開く音がした。
そしてゆっくりと扉が開いていく。
それと同時に扉からは光が漏れ出す。
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