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 愉快痛快の宴は数時間に続く。一体、白面金毛九尾はどれだけ酒に強いのだろうか? 既に作者の家にある酒では足りず、桜花が魔法で召喚させた酒すら大分飲み干した。 「ぬっ? 酒が無いわい……あくさぁよ? ……うむ。眠りについておるか」  酒を求めその名を呼ぶが、既にソファーに身体を預けスヤスヤと寝息を。ならばと、周りを見るが…… 「あとは貴様と汝だけか?」  クオが鼻で笑う先には、酒を飲まないで料理やらサポートに回っていた雲母と、影を薄くさせていた作者だけ。  ちなみに桜花は酔っ払ったリーナがちょっと悪ふざけをし、桜花にお酒を飲ませる。それにより、彼女のテンションはみるみる上がり続ければ、雲母に止められていたお酒を飲み続け……  仲良くリーナと二人で眠りの世界へ。  一目連もクオのハイペースに合わせて飲み続けていたが、クオの意地悪が炸裂し、知らず知らずにウォッカを飲まされた彼女もまた、夢の世界へ。 「akusarさん大丈夫でしょうか?? 大分、飲んでいましたが……」 「う~ん……きっと大丈夫だよ。さっき、しっかりウコンも飲んでいたし、それにリーナが作った料理に二日酔いにならない魔法薬入れていたらしいよ」  意外にしっかり者のリーナ。その辺は抜かりなく。だからこそ、ハメを外し飲み過ぎてしまった。  普段の彼女が酒に潰れるなど、まず無いのを知る作者からすれば、この席が余程楽しかったのかと思えた。 「……おい作者? 酒を注げ」 「ま、まだ飲むのかい? そろそろ……」 「クククッ。もう終わりか? 足りぬな……それにしてもそろそろ、欲しくなってきたのう」 「……? 何がだい?」  妙にとろんとした赤紫色の瞳は、酒に満たされた部屋の中、そろ色気が妙に蔓延する。 「決まっておる。男じゃ。お・と・こ。……さて、誠吾の所にでも行くかのう」 「――?! せ、せ、誠吾さんですか?!」  乱れるメイド服の少女は、手のひらで思わず唇に押しあて声を上げていた。
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