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雲母も来客室に向かい、部屋の電気を消す直前、作者もソファーに視線をそっと。
「akusarさん、本当にありがとうございます。雲母ちゃんも本当に素直な良い子に育ちました。桜花とクオは相変わらずですが……本当に感謝しております。些細なおもてなししか出来なかったのですが、いつも家事お疲れ様です」
金髪を宙に靡かせお辞儀をする。それは、普段何も出来ていない作者の精一杯の挨拶。今日も忙しい中、新しい作品について語ってくれた。
凄腕の絵師に出来るのは唯一、頭を下げるだけ。それでも足りない感謝に尽きぬ想い。
頭を上げ、部屋の電気を消して「おやすみなさい」と残し、作者も部屋を出る。
その電気が落ちる部屋に残る五人の女性は、不思議と満足そうな寝顔に満ちており、何処までも幸せを残していた。
それが今日と言う々を堪能した証であり、彼女達はまた、明日の幸せを探すだろう。
眠りと言う一時の休息をも楽しむ彼女達は、きっとこれからも楽しくも素晴らしい日々を織り成して行くに違いない。
そう。彼女の物語は光に溢れているのだから。
おしまい
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