1, プロローグ

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お兄ちゃんの僕より大きな高い身長に青みがかったきれいな黒色のサラサラな髪 切れ長のどこか大人びている優しさを称えた漆黒の瞳 細くて長い、だけどしっかりしている大きな手 そしてもう一人。 ふわふわした甘い香りのする、癖のついたハチミツ色の髪 いつも僕の心配をしてくれる少し暗い水色の瞳 頭を撫でてくれる色素の薄い男の人らしい大きなでも綺麗な手 今も僕の頭を撫でてくれてすっごく気持ちイイ… っていうか、何か痛い… 頭にバシバシとなにかがあたって本当に… 「イッターイ!?なに、何なんだよ!?」 せっかく人がいい気持ちで寝ていたのに!!と安眠を妨害した(?)と思われる人物を探して急いで起き上がる。と、 「にゃふっ!?」 突如背後からの重圧…そしてまたベットにダーイブ。 もう慣れてきた一連の行動に犯人がわかると同時にあまりの嬉しさにため息が出る。 「そんなため息ついたら幸せ逃げちゃうよ?」 そんな言葉に後ろを振り返れば予想通りのハチミツ色がクスクス笑っていた。 「大丈夫だよ、アキにぃ。僕今幸せイッパイだから」 「そっかならイイよ。それにレイから幸せが逃げちゃってもすぐ俺がイッパイにしてあげるもんねー」 そう言いながら僕を抱き締める力を強めてきた『アキにぃ』こと九条麗(くじょう あきら)。 僕の一個上のお兄ちゃんで我が九条家長男。 勉強でもスポーツでも何でも完璧にこなせる天才肌で僕の自慢のお兄ちゃんです!! 家事とか音楽が壊滅的なのがとっても不思議だけどほんわかしたなかに強いナニかが光るカッコいいお兄ちゃん♪ 「じゃぁ、アキにぃ僕もちゃんと起きたし早く下行k…」 バァン!! 「こぉら!!いつまで寝てるんだよ…って…なんだ兄さん、もう起きてるじゃん」
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