1, プロローグ

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今ドアで凄い音だして部屋に入ってきたのが我が九条家の三男。九条麗人(くじょう かずと)。 母親が不在しがちの我が家には欠かせない料理に掃除洗濯何でも護戯れなエリートくん。 運動は苦手だけど勉強やアキにぃの苦手な家事に音楽が得意な眼鏡の似合うクールなインテリ系の弟です!! もちろん僕の自慢の弟です!! でも… 「おい、ソコのバカ。兄さんから離れろ。僕の兄さんにバカという名の病気が移る」 「ちょ、カズトお前兄ちゃんを少しは敬うってことを…」 「嫌ですよ、あんたを敬うくらいなら僕は死を選びます。それに、言っておきますが…僕には兄は一人しかいません!!」 「なっ!?ひ、ひどぉー」 なぜかアキにぃに対しては普段の姿がまるで嘘かのように口が悪くなっちゃって… 「は?ナニイッテルンデスカ?当然の扱いでしょう?長男としては」 「くっ!カズト…ソロソロいくら優しい麗兄ちゃんでも怒っちゃうよ?」 「笑いながら怒らないで下さいよ…気持ち悪いです吐き気がします」 「カズトォォォォォォォ!!」 あ、アキにぃ今なら小さい頃の夢だったスーパーサ●ヤ人になれるんじゃない?…じゃなくて!! 「もうやめなよ!!これが最後なんだからぁー」 そう、二人のこんな喧嘩を聞くのも今日が最後なのだ。
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