1, プロローグ

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その理由はすごーく簡単なことで、僕が寮のある高校に転校することになったから。 前に行ってた高校で元友達をぶん殴っちゃったから学校にいれなくなっちゃったんだ。 …だってアイツ、ムカツクんだもん。 「あ、あぁ。ごめんなさい、兄さん。こんな不毛なことしてる暇なんかなかったね…」 そういったとたんこれで喧嘩はおしまい!とでも言うようにアキにぃに肘鉄をいれるカズト。 そして油断していたのかそれをもろに食らうアキにぃ…。 …痛そ。 「アキにぃ?大丈夫?な、わけないか…」 もうアキにぃ泣いてるよ…うっすらと。 ついアキにぃの頭を撫でようとした瞬間。 「皆ぁー朝御飯よー」 という母さんの声が下から聞こえてきて 「今いくよー」 というカズトに引っ張られて一階に降りました。 「俺のことは置いてきぼりなのね…」 ご飯を食べようとしたときに思い出しましたが、二階にアキにぃを置き去りにしてました(忘れてました)
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