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お母さんお手製のあまーーーーーいスクランブルエックを口イッパイに頬張りながらこれから通うことになる高校の説明を聞き流す。
もう五回目だから大丈夫だよお義父さん…。
お義父さんには悪いが話を聞き流しながら早々にご飯を食べ終え支度を済ませ荷物を持って玄関に向かう。
「あり?レイ~もういっちゃうの~??」
後ろからドタドタとお弁当をつけたアキにぃと珍しくメガネを外しているカズトが追いかけてきた。
「ン。もう行くつもり。あんまり遅くに出ると僕、遅刻しそうだから」
「そっか、兄さん…気を付けてね?何かあったらアキラより先に僕に連絡してね?」
「じゃあ、気を付けてな?何かあったら俺ら呼べよ?」
「うん。ありがとう!!行ってきます!!」
住み慣れた我が家のドアを開けて新しい生活へと記念すべき一歩を僕は踏み出した。
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