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雲一つない晴天の空。
一匹の蝶が公園を舞っている。
空を意味するセルリアンブルーの生きた宝石。
その蝶を6,7歳ぐらいの子どもが追いかけて遊んでいる。
蝶は公園から住宅街に出て行く。
そのあとを子どもはついて行く。
蝶が進む先に段差がある。
子どもはそれに気がつかない。
子どもと段差の差が縮まっていく。
5m 4m 3 2 1
案の定子どもは段差につまづき転んでしまった。
「おじょうちゃん、気をつけないと駄目よ」
近くを歩いていたおばあちゃんが手を差し出す。
「ボク、女の子じゃないもん!」
そう言って男の子? は蝶をまた追いかけ出した。
なんで、みんなボクのことを女の子とまちがえるんだろう?
そう女の子は思った。
少し赤みがかった髪は長く、後ろで束ねポニーテールにしている。
一見しただけでは女の子に間違えられてしまうのも無理はない。
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