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いつもの帰り道。
バスも同じ時間だから、登下校は一緒。
……と、言うのも、ラッキーすぎることに
「んじゃあ、また明日」
「はい、おやすみなさい」
家がお隣さんなのです。
だからと言って別に幼なじみじゃなく、晴くんが高校に上がるときに引っ越してきたんだ。
同じ高校の制服を着ていて勝手に親近感がわき、高校までの行き方がわからない、と家の前でうろうろする晴くんに話しかけ、学校まで案内したんだ。
もう秋になるから道は覚えただろう。
まあ、家も隣でバスも同じだから、家を出る時間も被る訳で。
一緒の登校、みたいな感じだ。
入学式だからか、引っ越して初めてだからか、不安そうにカチカチになってた晴くんに、普段持ち歩いている飴をあげた。
それが晴くんに飴をあげるようになった、最初のこと。
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