蘇る記憶

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「今日から、お父さん出張でいないの。 お母さんしかいないから、良かったらお茶していって。」 家の近くに来ると、希美は栄治に話していた。 栄治は少し考えていると、 「お母さん、戸田君に凄く会いたがっているんだよ。会わずに帰ったらきっと拗ねちゃう。」 ここまで言われてしまうと、断る事が出来なくなってしまったみたいで、 栄治は「分かった」と言っていた。 家に着くと、直ぐにお母さんが出迎えてくれた。 「お帰りなさい。あらぁ、駿平君いらっしゃい。 …えっ?えっ?そちらのイケメン君は?」 お母さんが栄治を見るなり、天ぱり始めていた。 直ぐに希美が紹介する。 「ほらっ、前に話した明日香の彼氏の、戸田栄治君だよ。」 「初めまして。」 栄治も直ぐに挨拶をするけど、お母さんは栄治をジィーッと見ていた。 「戸田栄治君?小さい頃明日香がご迷惑をかけちゃった栄治君?」 「お母さん?何言ってるの?」 お母さんの言い方は栄治を知っている感じだった。 しかも、私が迷惑をかけた? どうゆう意味?
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