初体験

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遠退いていく記憶の中で、何度も私は愛された。 私はハッと目を覚ました。 そしてむくっと起き上がる。 「ごめん、私寝ちゃった。」 隣を見ると栄治も横になっていた。 「いいよ。それより、身体は大丈夫?辛くない?」 後ろから抱き締めて、耳元で囁かれた。 途端に私は恥ずかしくなり、身体全体が赤くなってる感じがした。 「おい…。今更赤くなるなよ。さっきまではもっと凄いこと、していたのに。」 「だって…。」 栄治の方へ顔を向かされると、口の中へまた舌がいやらしく侵入してきた。 「……っん。」 私はふと気が付いた。 窓から漏れる光がオレンジ色をしていた。 「今何時?」 「ん~もうすぐ18時になるよ。」 「もう、そんな時間なの!?私は帰らないと…。」 「そっか。あっ、洋服持ってくる。」 栄治は洗濯した洋服を取りに行ってくれた。 私…とうとうしちゃったんだ! 考えるだけでまた顔が熱くなってくるのが分かった。
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